やっぱり今年の阪神タイガースは勝負弱かった。
特に大事な一戦では。
というより、阪神が大事な一戦で弱いのは今に始まったことではない。
かれこれ20年以上見ているが、ホント勝負所で弱い。
要は、1985年日本一になった以降、こんなのばっかりだ。
この話を書くと長くなるので、機会があったら書きたい。
決戦の前に、9月26日ナゴヤドームの中日戦で、7-2から7-10にひっくり返された試合を見て嫌な予感が始まり、10月3日の甲子園でのヤクルト戦の敗戦でCS敗退を確信した。
じゃなければ、CS第1ステージの最中の10月18日(日)に「プロ野球トークライブ」を開催しない。
その話は置いといて、結果、10月8日、9日の神宮でのヤクルト対阪神、CS争いの最終決戦で、今季の阪神を象徴するような敗北で幕を閉じた。
まず、初戦。先発が安藤という時点で終わったと思った。
その前の10月3日甲子園でのヤクルト戦で、安藤は3回4失点で降板している。
そもそも、今年に限らず、安藤が勝負所の大事な一戦で勝ったためしがない。
確かに安藤は対ヤクルト戦ここまで4勝1敗と相性がいい(10・8の敗戦で4勝2敗)。
だが、ここまで来ると相性は関係ない。
一番調子の良い選手を出すべきなんだ。
ヤクルトの高田監督は「(最終決戦で先発した)館山、石川で負けたらしょうがない」と腹をくくっていた。
でも真弓監督には、監督としての気勢など微塵にも感じられなかった。
結果論ではなく、いくらヤクルトの失速でタナボタのCS争いに参加できたとはいえ、その争いに参加できたのも能見と岩田の活躍があったからこそではないか。
ならば、ヤクルト戦は能見と岩田で行って欲しかった。
それなら、仮に敗戦しても納得したのではないか?――
また、監督としての覚悟は選手に伝わるものだ。
実際初回に青木が、ガッツむき出しのヘッドスライディングで内野安打にしたシーンで、ヤクルトは勢いに乗った。
さらに、主力の怪我でチャンスが回ってきた、川本、鬼崎、梶本などは、このチャンスを生かそうと必死にアピールしてたし、チーム一丸でCSに行こうと感じられた。
一方阪神からは、そういった気迫が全くと言っていいほど感じられなかった。
で、勝負弱い安藤は4回4安打2失点で降板。
こんなに早く降ろすのなら、最初から先発させるな。
しかも、中継ぎでは結果を出していない久保を投入し、その久保は2回2失点と打たれた。
打線にしても、反撃の糸口さえ見い出せず館山に5安打完封負け。
この日に限らず、安藤のときは打線の援護がないときが多い。
それは安藤に一番の原因があって、投球内容に問題があるからだ。
例えば、簡単に二死を取ったと思ったら、そこからから立て続けに安打されたり、四球で先頭打者を簡単に出したりとか。
しかも、2ストライクまで追い込んでおきながら、最後は四球。
これは福原や江草にも同じことが言えるが、あれでは守る時間が長すぎて流れが変わらない。
そういった投手を、最終決戦で起用したのは真弓監督だ。
本当に後がない10・9決戦。初回に青木のタイムリーでヤクルトが先制した。
負けたら終わりの最終戦。
ヤクルトは二回表、狩野を敬遠し二死満塁で岩田と勝負。
結果遊ゴロ。これは二回だから仕方がない。
次、四回表にも同じような場面で狩野を敬遠し、二死一、二塁で岩田に回ってきたが、そのまま打席に立たせた。
これも結果、二ゴロで凡退。
前述で能見、岩田で行って欲しかったと書いたが、真弓監督は能見を10月7日の対広島戦に回し、安藤、岩田に託した。
しかし、安藤を4回で見切り、中継ぎで結果を出していない久保、金村らを投入して、結果は敗戦したが総力戦で挑んできた。
だったら、同じように総力戦で挑まないといけないのに、四回のときに岩田に代打を送らなかった。
0-1で負けていたんだから。
結局、岩田を続投させて6回裏に追加点を取られ、7回表で岩田の所でやっと代打高橋光を起用したが、要は後手後手なんだ。
心中するなら、能見、岩田。総力戦で行くなら、早く仕掛ける。
まして、どっちに転ぶか分からない試合だ。
一瞬の決断で流れが変わる。
ところが、真弓監督は変なところで動いて、肝心な時には動かない。
何がやりたいの分からないのだ。
一貫性がないのはいまに始まったことではないが。
一貫性がないから、シーズン前に守りの野球を掲げても、エラーは増えた。
その要因は、新井と関本をコンバートしたからではないか。
あと痛かったのは、高橋光のタイムリーのあと、平野のバント失敗。
真弓監督は試合後「確実に送るとか、転がすとか、できることができていない。実力以上のことをするのは無理だから、確実性を上げていかないといけない」と振り返っていたが、こんなことをシーズンの終わりに言うようでは。
平野がバントが下手なのは今に始まった話ではない。
それなら、バント専門の代打を送るべきだった。
だが、悲しいかな。関本以外にバントがうまい選手がいない。
それにしたって、まだ水田や大和の方が平野よりはうまい。
その水田を高橋光の代走に送ったくらいだから、バントの代打を送る気はさらさらなかったんだろう。
次の打者の関本にしても、最低でも進塁打を打たないといけない場面で、簡単に打ち上げる。
話にならない。
結果的にあそこで三塁まで進めていたら、鳥谷の内野安打で同点に追いついていた。
で、問題の二死満塁の最大のチャンスでの金本。
初球をアッサリ打ち上げてキャッチャーフライ。
石川は追い詰められていた。あれはない。
金本はこの2連戦で、8打数1安打。
しかも、最後の5試合では打点なし。完全にチームの足を引っ張った。
4番がこれでは流れが悪くなる。
直後の7回裏にアッチソンが福地への四球から、宮本に痛恨の追加点を奪われた。
結局総力戦のはずが、抑えの藤川は出番なし。
後がない試合で切り札を温存。
これだけではない。
今シーズンは、無理に先発投手を引っ張ったり、その逆で好投しているのに交代したり。
さらには、1球投げてから守備交代したりとか、替えるタイミングがメチャクチャなのが多々あった。
こんな学習能力のない監督も珍しい。
振り返ると、今年1年、負け試合の内容が悪すぎた。
金本に関しては、4番として、いや球界最高年俸の5億5千万としての責任感が感じられなかった。
結局、いくら打たなくても金本と新井は試合に出られる。
2軍でいくら頑張っても、1軍に昇格したのはベテラン選手ばかり。
長いシーズンだ。
野球選手には好不調がある。
しかし、フルイニング出場を続けている限り、不調やスランプは許されない立場なんだ。
まして、5億5千万だ。
確かに、4月は絶好調だった。
だが、最後まで調子は戻せないまま終わった。
本来、夏場に強い選手のはず。
それが戻らないということは、衰え以外考えられない。
4月は4割近くあった打率が、最終的には2割6分1厘。
他の選手なら、スタメン落ちや途中交代、さらには2軍落ちという選択肢がある。
それで、他の選手にチャンスが広がる。
しかしながら阪神の場合、サードとレフトは誰にもチャンスを与えられなかった。
こんなことを繰り返してると、誰も阪神に入りたくはなくなる。
来年金本をどうするつもりなのか?――
本来なら、金本を脅かす若手が出てきてもいいんだが、そのチャンスすらないんだから。
結局のところ、金本に依存してしまってる。
個人的には、後半の守備固めや休養を挟みながらの方がいいと思う。
仮に、それでモチベーションが下がって駄目なら、それこそ身を引いてもらえばいい。
チームと個人成績、どっちが大事なんだ!
金本だけではない。下柳、矢野、桧山と40代ばかり。
矢野の怪我なかったら、おそらく狩野は使い続けなかっただろう。
そう思うと、ぞっとする。
愚痴ばかりになったが、一番の収穫は能見が13勝挙げたこと。
岩田もよく復活した。
左の二枚看板が揃った。
あとは右の先発。
安藤は4番手か谷間の先発で充分。
秋季キャンプで、狩野と桜井を徹底的にシゴいてほしい。
ブラゼルは明るいし、ガッツがある。ブラゼルのような明るい選手が阪神には必要。
繰り返しになるが、4番をどうするのかだ!
まさか、来年も42歳の金本が4番?――
新井が4番?――
勘弁してくれ!
でも代わりがいない。
このままでは、マジで暗黒の時代に突入する。
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