ブログを更新していない間に、日本シリーズも終わっていた。
パ・リーグ3位の千葉ロッテが、リーグ2位の埼玉西武、1位の福岡ソフトバンクを破り、さらに、セ・リーグ1位の中日に勝ち、日本シリーズを制覇。史上最大の下克上が完成したわけだが。
あれだけナゴヤドームで強かった中日が、4戦中1勝しか出来なかったんだから、ロッテの強さは本物じゃないか、と。
というか、パ・リーグのレベルが高いってこと。
今年の交流戦でも、１位から6位までパのチームが独占していたから。
それはさておき、リーグ3位の千葉ロッテが日本一となり、クライマックスシリーズ（CS）の制度そのものの見直し論が再浮上していると思う。
でもプロ野球は興行。
CSは人気低迷の打開策として導入された。
2リーグ制存続のためにはやむを得ない選択。
運営サイドからすれば、CSを含めたポストシーズンゲームは外せない。
実際、今までならペナントの終盤は消化試合が多かったため、観客動員が激減したが、CS導入後、観客動員は大幅に増加。各球団が潤っている実情がある以上、CSを廃止するのは無理な話。
自分は最初からCSは反対だ。
確かに、消化試合がなくなったことで新たな楽しみ方ができたが、優勝チームが日本シリーズに行けないのはどうかと思う。
ただ3位のチームが日本一はおかしいという前に、6戦全部を本拠地で戦えて、さらにアドバンテージ1勝もらいながら負けるようなチーム（今年ならソフトバンク）は、日本シリーズに出場するだけの能力がなかったとも言える。
リーグ優勝の権威は守りたいなら、CSは廃止にするしかないし、両立を目指すなら、リーグの覇者が、CSも突破してもらうしかない。
各チームのファンが最後まで盛り上がり、最後の最後まで楽しめて、最終的には1位同士が日本シリーズで対決すれば、一番の理想なんだが、そうは行かないだろうって話。
ぶっちゃけ、リーグ3位のロッテを「日本一」と称するのはおかしいとは思う。
CSが導入されたことで、日本シリーズの権威が落ちたという意見もよく耳にするし。
だが、ペナントや日本シリーズの価値が落ちたかといえば、試合内容が良ければ価値は落ちないと思う。
実際、第6、7戦の視聴率が良かったし、巨人が出場しなくても、面白ければ多くの野球ファンを魅了することができたわけで。
3位のチームが出てこようが、試合内容さえ良ければ数字は取れた。
これで、CSのせいで日本シリーズの地位低下とは言えなくなったかもしれない。
結局のところ、CSを続ける、廃止する議論をしても、球団は廃止しないだろう。
もちろん、このままでいいとは思っていないし、改善の余地はある。
それに代わる代案がない以上、CSは継続していくしかない。
例えば、ペナントの優勝同士で日本シリーズをやり、そのあとCSというのも、興行的には難しい。
現実的に改善できそうなところは、ゲーム差によってアドバンテージを変えることと、2位のチームにアドバンテージを与えることくらいか。
とにかくCSを定着させて、いい試合をやって、日本シリーズと並ぶくらいの権威を高めるしかない。
これからの時代、シーズンで強くてもここ一番で弱いチームは駄目だということ。
WBCも出来て、短期決戦の場を設けるのは、野球界の将来も考えて必要なことでもあるが、でもこのままではいけない。
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