9月30日に、東北楽天ゴールデンイーグルスがビジターチームのファンを軽視している問題について更新した。
しかし、各メディアがこの問題について取り上げようとしないので、再度更新する。
クライマックスシリーズ ファイナルステージ(以下、CS) パ 第1戦 楽天対千葉ロッテ(Kスタ宮城)戦を中継した文化放送の鈴木光裕アナウンサーが「99%楽天ファンです。ロッテファンはライトスタンドの片隅に僅かしかいません」と実況していたことに憤りを感じた。
追記
ロッテファンからの報告で、CSのビジター席は1・5ブロック(316席+123席)の439席だということが判明した。
よって、以下の本文を439席に訂正します。
ただ439席でも少ないことには変わらないので(全体の1・7%)、引き続き追及していきます。
楽天はCSで、ライトビジター応援席を439席しか用意しなかった。
映像や画像で確認しても、400席前後であることは間違いない。
Kスタ宮城の収容人数が25651人なので、全体の約1・7%しかビジター席を用意しなかったことになる。
要は、439席しか買えなかったから、ロッテファンが少なかっただけだ。
楽天が行ったビジターファンへの仕打ちについて、事実を伝えないままでいると、ラジオを聴いているプロ野球ファンはロッテファンが少ないと感じてしまう。
NHKのBS放送の方は観ていないが、NHKでも文化放送と同じような実況だったと報告を受けている。
やれ楽天が凄いとか、東北の力と強調されても、これでは一種の情報操作じゃないのか?
唯一、楽天のやり方について苦言を呈してくれたのは、第2戦を実況した文化放送の斉藤一美アナウンサーと解説の森繁和氏。
斉藤アナは「狭い所に閉じ込められたロッテファン」
森氏は「ライトスタンドのロッテファンにもっとスペースを与えるべき。逆になることだってある」
と実況&解説をしていたので、鈴木アナと違って状況を把握していた。
とにかく、今回の楽天の対応にはがっかりした。
冒頭にも既述したように、楽天の問題点を明記しているので、まだ読んでいない方はこちらで確認をしてもらうとして、
収容人数問題を先送りしてファンに高い入場料金を負担させ、CSのビジター応援席を全体の1%しか用意しない楽天球団
規模は小さいが自分も興行(プロレス)を主催したことがあるので、その視点から今回の問題について考えてみたい。
一番の問題なのは、ビジターチームのファンを排除した座席の設定だ。
いくら値段や座席の設定はホーム球団の自由と言っても、ここまで露骨にやるのは違うんじゃないのか?
違うと思う理由として、プロ野球の場合、レギューラーシーズン(公式戦)はホームのファンだけなく、ビジターのファンや遠方から来るファンも含めて興行が成立しているといえるからだ。
特にビジターファンを有効に活用しているのは、東京ヤクルトや横浜DeNA。
この2チームは、首都圏に5つプロ野球球団がある関係で、ビジターチームのファンの比率が多くなってしまう傾向があるが、そこをうまくやりくりして成り立てている(ビジターファンを頼っている面もあるが)。
また、埼玉西武と千葉ロッテも、埼玉対千葉とライバルシリーズと謳って、両チームともビジターファンに来場を呼びかけ、より一層盛上げようと努力している。
反対に、東北楽天、北海道日本ハム、福岡ソフトバンクは、地元に競合相手のチームもないので、地元のファンが中心となるし、阪神と広島は熱狂的なファンが多い。
このように、各球団、ホームチームのファン、ビジターチームのファンと、比率に差があるのは仕方ない。
だが、楽天と日本ハムは、対戦相手や試合日によって価格を変えている。
特に露骨なのが楽天。
楽天はカテゴリーを6つに分けているが(日本ハムは3つ)、阪神・巨人戦は一番高いプラチナに設定。
例えば一番安いバリューのゴールデンシートは3500円に対して、プラチナだと8000円とバリューの倍以上の設定。
ゴールデンシートに限らず、バリューとプラチナではどこの席種も倍以上プラチナが高くなっている。
つまり、楽天もビジターファンの売上は、貴重な収入源となっているじゃないかという話。
ビジターファンの収入も当てにしているからこそ、ファンサービスの一貫で最近ではほとんど球団が採用しているが、7回の攻撃になるとビジターの応援歌を流したりしているわけで。
あと、ビジターチームが勝利の場合でもヒーローインタビューを場内音声にしているのも同様(実施していないのは、阪神と日本ハムの2球団か?)。
このように、公式戦ではビジターファンの売上は貴重な収入源となっているのに、CSではホームファンしか要らないというのは、やり方が汚すぎる。
楽天が優勝を決めたのは9月26日。
オリックスファンには失礼な話になるが、CSに出る可能性の中に一番動員力のないオリックスが入っていたのであれば、ビジター席の枠を少なくしたのも理解しないわけではない。
でもあの時点でファイナルステージの対戦チームは、ロッテ、ソフトバンク、西武に絞られており、オリックスは100%ではないが、ほとんど可能性はなかった。
2009年以来2回目の本拠地でのCS開催で、分からない面が多いというのも理由にならない。
まず公式戦でどのくらい集客があるかのデータがあるわけだし、他球団から聞くことだってできる。
一番外野応援席の集客力があるのはロッテ。
実際、ロッテファンは遠征するファンが多く、その実績もあってか、阪神戦の甲子園球場では、巨人とロッテ戦を一番多く外野ビジター応援席の枠を取っているほど。
その件についてはこちら。
巨人は何故、甲子園の阪神のように外野ビジター応援席を対戦相手別に変えない?読売ジャイアンツ公式戦(東京ドーム)正規料金
ソフトバンクもファンの数は多いし、西武も大宮から仙台までそんなに時間もかからないので、それなりに集る。
ということは、はなから楽天ファンしか売り気がなかったということになる。
他球団に聞くことなくビジター席を439席しか用意しなかったということは、他球団とは共存する気がない証拠。
そこまでやるなら、独立リーグでも結成して、東北だけで試合をやればいいんじゃないかと個人的に思う。
いずれにしても、今まではCSを本拠地で開催した各球団にモラルがあったから問題が起こらなかった。
楽天の場合はモラルがないのか? 怠慢なのか? 分からないが、NPBは今回の件で楽天に厳重注意をするべきじゃないのか?
そして、ビジター席は最低でも収容人数の3%~5%の確保の義務づけという規定を作らないと、今後もこの手の問題が起こると思う。
画像は9月26日、西武ドームでリーグ初優勝を決めた西武対楽天戦
このあと、星野監督の胴上げ
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最後はいつものように相棒の話。
10月16日に再放送された相棒って、本当の第1回目(シーズン1の前という意味)の相棒を放送したんじゃないかな?
「ふたりだけの特命係」というタイトルだったし、この日はCS 巨人対広島戦があったので忙しくほとんど見れなかったが、亀山薫(寺脇康文)が特命係に島流しされた内容だった。