ここまで不甲斐ない試合を見せつけられると、星野監督の気持ちや心意気というのが分からなくなってきた。
星野監督は、昨日の試合後のインタビューで以下のように発言した。
「気持ちは切れていない」
「何とか銅は持ち帰る」
言いたいことは山ほどあっても、最後の最後までこの言葉を信じていたファンって沢山いたと思う。
この際、下手に銅メダルなんか持って帰らない方がいいという意見もあった。
でも、野球は子供からお年寄りまで幅広いファンがいて成り立っている。
子供達の願いも分かるから、今日もテレビの画面越しにはなるが星野ジャパンを応援した。
ところが、またしてもぶざまな試合を繰り返し、米国に4対8と敗北。
オールプロでメダルすら取れない。
昨日も書いたが、本来は金しかいらなかったはず。
それでも気持ちを切り換えて、プロのいない米国には何としても勝って、今後に繋げてほしかった。
※追記:読者の指摘の通り、米国はマイナーではありますが、プロは参加しています。
メジャーはいないの間違いです。感情的になって我を忘れていました。
ご指摘ありがとうございました。
しかし、その期待も見事に裏切られて、冒頭でも記したがホント理解不能であり、星野監督の采配などすべて分からなくなってきた。
ざっと言いたいことを書いてみる。
まず、言っていることとやっていることが全然違う。
大体、どこが総力戦なんだ?
確かに和田は好投してたが、またしてもGG佐藤の信じられないエラーに足引っ張られた。
何回エラーすれば、と言っても後の祭り。
選出した星野監督が悪いし、あれだけ自信喪失のGG佐藤を起用する理由って何なんだ?
それで、GGの代打に森野はないだろう。
それなら最初から森野にすればいいわけだし、本来は守備固めのための森野じゃないのか?――
それにしても、これだけエラーが多いとピッチャーも大変だ。
案の定、GGのエラーがきっかけに4対1から同点に追いつかれた。
あんなフライひとつにしても、まともに捕れないとはどういうことだ。
西武の試合でもこんなに守備が下手なのか?―-
せっかくの青木の意地の本塁打が、振り出しになってしまった。
あと、これも毎度同じことになるが、和田を変えるタイミングが遅い。
五輪での星野監督は、イニングが変わらないと投手を替えない。
連打されてのピンチなのに、ワンポイントとかの起用をしない。
で、大量失点となる最悪のパターンを繰り返す。
中日、阪神時代はこんなスタイルじゃなかったはずだ!
ピッチャー出身でここまで継投策を間違える。
次に、どうして和田の次が川上憲伸なのか?
その次の成瀬にしても同じだが、2人とも連投だ!
本来先発ピッチャーなのに、連投連投。
潰す気なのか?――
準決勝と同様、なんでダルビッシュじゃないのか?――
しかも、まだ1イニングならまだしも、ここでも川上を引っ張り過ぎて、2イニング目に大量失点。
川上はこれで9試合中、5度目の登板でしょう。
折角川上は過去の登板でパーフェクトだったのに、最悪の形で日本に帰国することになった。
岩瀬の起用にしても、中日というより落合監督に何かあるのか?――
この次の成瀬にしても、4対8と4点差つけられた展開で、しかも先発の成瀬に、この場面での連投ではあんまりだ!
岩瀬もそうだが、川上、成瀬は星野采配の犠牲者かもしれない。
8回にやっとダルビッシュじゃ…。
何度も書くが、後回しにする意味が分からない。
回数を投げてない選手は使わないし、逆に何回も連投させる投手起用をして、しかも1回限定ではなくロングで投げさせて連打からの大量失点。
ここまでチグハグで、なおかつ一貫性がないならチームのムードだって悪くなる一方だろう。
そもそも北京五輪の青写真って何だったのか?―-
それはダルビッシュは準決勝で、上原とは心中する、そういうことではなかったのか?―-
日本のエースと指名されたのはダルビッシュなのに、初戦のキューバ戦と、アメリカ戦2イニング、そして今日8回の1イニング。
上原にしても登板は2回のみ。
前回も書いたが、最善を尽くした上での敗戦なら納得する。
それを最後の最後まで実行しない。
これを残念で仕方がないと捉えるのか、呆れてものも言えないとなるのか、と言ったら後者じゃないの。
和田の次にダルビッシュのロングで、最後は上原で負けたら、それは元々星野監督が公言していたことだから。
それが覚悟ということだし、生き様ではないのか?―-
あれだけデカイ口を叩いておいて、これだけ有言不実行では話にならないと誰もが思う。
野球は不思議だな~って、不思議だと思うのはファンだ!
金取ると公言して失敗した以上は、責任は重大だ。
結局、毎回先取点は取る。
だが、何も策もないから追加点を取れない。
しかも、宮本の試合後のインタビュー。
負けて苛立ちがあるのは分かるが、だったらそれを試合で活かせばいいじゃないか!
客観的にみて、一丸のムードが見られないと誰もが思うんだから、それくらいの質問でムッとするようでは勘違いしていると思われても仕方がない。
まぁ今さら、猛省すべきだといっても遅いが…。
こんな感じで言いたいことを書いてきたが、星野監督に対しては、ちゃんととケジメをつけるべき。
それは田淵コーチ&山本浩二コーチも一緒。
では、なぜこんな異常事態に陥ったのか?―-
それは衰退していったプロレス界と一緒だが、いまのメディアの姿勢が原因じゃないのか?―
要は、マスコミが星野監督をカリスマ的に扱い、うんざりするくらいヨイショしてきた。
プロレス界も、選手同士は仲良しこよし、マスコミとは癒着体質で、その結果、業界全体がジャンルとしては崩壊した。
ところが、今回の星野ジャパンの首脳陣って、仲良しクラブと一緒じゃないの。
で、それをきちんと正当に批判したテレビ並びにスポーツ紙ってあったか?―-
ないんじゃないの。
で、結果、プロレス界と一緒、このザマじゃん。
別に星野監督が、監督として駄目だとは言わない。
ダメ虎であった阪神タイガースを、18年ぶりに優勝した功績は高く評価する。
しかし、これだけ各メディアが提灯記事を書きまくり、温情主義のぬるま湯の中で国の威信をかけて来る韓国に勝てるわけがない。
例えば、韓国にしてもキューバにしても緊張感ある試合をやってきて、日本は何なんだ!
緊張感もない。
正当な批判、正当な評価をしないで、業界全体の繁栄なんかあるわけがない。
少なくとも自分は、プロレスの興行を実際に携わったからこそ痛感している。
正直な話、具体的なところまで突っこむ気はない。
やれ、外角一辺倒のリードとかインサイドワークの話とかは、それは現場の話であって、プロをリスペクトしているからこそそこまでは苦言を呈さない。
でも、今回の敗因は明らかに、球界全体とメディアの因果関係であり、実際問題、球界の姿勢が疑問視されていたのに関わらず、それについて問題提起しなかったメディアとの癒着関係が浮き彫りになったのが何よりの証拠じゃないか。
もちろん、星野監督や選手にも責任はあるのは当然。
しかし、女子のソフトボールはあれだけ必死に戦い、金メダルと獲得した。
それに比べて、何億円も稼ぐ選手達の体たらく。
だが、根本的な問題から改善しないと、WBCでも同じことを繰り返すことになるってこと。
それにしても星野監督は…、まぁ勝てば官軍なのに。
最後に救いは、マー君こと田中の成長と9回の青木の粘り。
青木の姿勢を、全選手が取り組んでほしかった。
それがチームワークだ。
ただ、これで北京五輪の星野ジャパンは終わったが、お疲れさまとは言えない。
いや、言いたくないのが本音だ。
何故かと言えば、国民全体でそういう厳しい姿勢で行かないと、日本のプロ野球は終わってしまう。
そんな気がしてならない…。
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8月23日はT-1創業13周年だが、これでは昨日と同様ヤケ酒だ(笑)。