やっぱり“T-1”は悪球打ちby23(フタミ)

プロ野球チケット・グッズ情報を中心に、阪神タイガースやプロ野球について“23式”でタイムリーに発信

巨人戦なのに意外と苦戦した今年の日本シリーズの観客動員数を検証する

西武の日本一で幕を閉じた今年の日本シリーズ

接戦に次ぐ接戦で大いに盛り上がった。

 

選手の真剣さが見ているこっちに伝わり、緊迫した展開が続いたこともあって、その結果テレビ中継の視聴率も良かった。

軒並みに20%前後を記録し、第7戦に至っては28・2%(関東地区)を記録。

瞬間視聴率は何と39・9%にも達した。

巨人戦のテレビ視聴率が25%を超えたのは、02年の日本シリーズ・巨人対西武第4戦で29・5%をマークした以来、ここ6年で最高の数字である。

 

最近の日本シリーズは一方的な展開が多く、去年の中日対日本ハムでは一ケタの視聴率が2試合もあった(関東地区の話だが)。

巨人戦の公式戦の視聴率も相変わらず低調で、平均視聴率も05年を最後に06年から3年連続一ケタ。

 

今季も史上ワースト2位の9・7%であった。

そう考えれると、今年の日本シリーズの視聴率は驚異的数字ではないか。

どころが、観客動員数は意外と苦戦した。

 

2008年日本シリーズの観客動員数※西武の4勝3敗

第1戦 11月1日(土)東京ドーム 44757人

第2戦 11月2日(日)東京ドーム 44814人

第3戦 11月4日(火)西武ドーム 24495人

第4戦 11月5日(水)西武ドーム 27930人

第5戦 11月6日(木)西武ドーム 28763人

第6戦 11月8日(土)東京ドーム 44749人

第7戦 11月9日(日)東京ドーム 44737人

 

表をみると、西武ドームでの動員がイマイチなのが分かる。

実際第3戦は観戦したが、3塁側の巨人側の方に空席が目立った。

西武vs巨人戦なので、同じ首都圏同士の対決だ。

 

必然と土日開催の方が、優位なのは仕方がないかもしれないが。

では、過去の西武vs巨人戦の日本シリーズはどうだったのか?――

 

1983年日本シリーズの観客動員数※西武の4勝3敗

第1戦 10月29日(土)開始 13:00 西武球場 32,954人

第2戦 10月30日(日)開始 13:00 西武球場 33,696人

第3戦 11月1日(火)開始 13:01  後楽園球場 40,279人

第4戦 11月2日(水)開始 13:00 後楽園球場  43,436人

第5戦 11月3日(木)開始 13:01  後楽園球場 43,500人

第6戦 11月5日(土)開始 13:00  西武球場 31,396人

第7戦 11月7日(月)開始 13:01  西武球場 33,242人

 

1987年日本シリーズの観客動員数※西武の4勝2敗

第1戦 10月25日(日)開始 13:06  西武球場 32,365人

第2戦 10月26日(月)開始 13:03  西武球場 32,420人

第3戦 10月28日(水)開始 13:00  後楽園球場 40,608人

第4戦 10月29日(木)開始 13:00  後楽園球場 40,829人

第5戦 10月30日(金)開始 13:00  後楽園球場 41,383人

第6戦 11月1日(日)開始 13:05 西武球場  32,323人

 

1990年日本シリーズの観客動員数※西武の4勝0敗

第1戦 10月20日(土)開始 13:04  東京ドーム 46,008人

第2戦 10月21日(日)開始 13:02 東京ドーム  46,153人

第3戦 10月23日(火)開始 13:04  西武球場 31,804人

第4戦 10月24日(水)開始 13:03 西武球場  31,804人

 

1994年日本シリーズの観客動員数※巨人の4勝2敗

第1戦 10月22日(土)開始 13:03 東京ドーム  46,177人

第2戦 10月23日(日)開始 13:02  東京ドーム 46,342人

第3戦 10月25日(火)開始 18:16  西武球場 31,838人

第4戦 10月26日(水)開始 18:15  西武球場 31,883人

第5戦 10月27日(木)開始 18:15  西武球場 31,872人

第6戦 10月29日(土)開始 13:01  東京ドーム 46,307人

 

2002年日本シリーズの観客動員数※巨人の4勝0敗

第1戦 10月26日(土)開始 18:02  東京ドーム 45,107人

第2戦 10月27日(日)開始 18:01  東京ドーム 45,223人

第3戦 10月29日(火)開始 18:22  西武ドーム 30,933人

第4戦 10月30日(水)開始 18:21  西武ドーム 31,072人

 

※追記

コメント欄で勘違いされている方が何人かいるので補足しますと、以前から日本シリーズとオールスタ戦に関しては、観客数を実数発表しています。

NPBが球団に収益を分配する兼ね合いからそうしていました。

公式戦の実数発表と混同しないようにお願いします。

なので、ここでデータを表示したのは実数の観客動員数となります。

 

開始時間に注目していただきたい。

1993年までは全試合デーゲームでの開催だ。

 

94年は平日のみナイターにし、95年から全試合ナイターとなったのだが、83年、87年、90年と平日の昼間の試合でも、満員のお客さんが球場まで足を運んでいる。

83年と87年は後楽園球場、90年以降は東京ドームでの開催となったが、偶然にも東京ドーム開催がすべて土日開催となっている。

今年も東京ドーム開催が土日であったが、比較してみても1千人から2千近く落ちている。

 

さらに、もっと落ちているのが西武ドームだ。

過去の西武対巨人戦は、平日であっても3万を割ったことがなかったのに、今年は一度も3万超えはない。

 

今年は11月開催だったので、丁度3連休明けの平日となってしまったこともある。

しかも屋根をかぶせただけのドームなので、この時期の西武ドームは冷え込む。

悪条件は重なったにしても。ちょっとひどすぎるのではないか。

 

確かに6年や10年以上前のデータなので、あの頃と比べて野球人気が落ちているかもしれないが。

最新のデーターとして、4年前の西武対中日戦の日本シリーズは、今年と同様平日での西武ドーム開催であった。

 

2004年日本シリーズ西武ドームでの観客動員数※10月20日(水)試合中止

第3戦 10月19日(火)西武ドーム 23,910人

第4戦 10月21日(木)西武ドーム 29,073人

第5戦 10月22日(金)西武ドーム 31,526人

 

第3戦だけ若干上回っているが、4、5戦は下回っている。

関東では人気が落ちる中日戦より、球界の盟主である巨人戦の方が数字が悪いなんて信じられないだろう。

巨人といえば、阪神に次ぐ観客動員数を誇る人気球団だ。

だが、現実には客入りが悪かった。

 

上記に記したように、寒いとか平日とかは理由にならない。

大きく考えてふたつ理由があると思う。

まず、料金設定。

ネット裏シートの1万円に関しては、座席数が限られるし、公式戦でも同じ金額を取っているのでよしとする。

問題なのは、S席8000円、A席6500円、B席5000円、C席4000円と、この値段はいくら何でも高すぎる。

 

公式戦だと、シーズンシートが4000円で指定席は3000円。

なので、公式戦の2倍の値段だ。

BとCにしたって、普段は2000円の内野自由席。

外野自由席だけは、公式戦1600円、日本シリーズ2500円と極端に高くなっていないが、いずれにしてもこの不景気のご時勢ではこの金額はきつい。

 

もうひとつは、販売方法にある。

日本シリーズは、電話またはインターネットでの予約してからでないと購入することができない。

何年前からかはっきり覚えていないが、確か2002年の巨人対西武戦からだった記憶がある。

 

いずれにしても日本シリーズに関しては、店頭での販売を一切しなくなった。

でもこんなことやっていたら厳しい。

現実として公式戦の西武戦は、西武ドームや西武観光での店頭販売の売上がメインだ。

これは他の球場でも一緒。

 

例えば、巨人戦にしても、東京ドームでの売上は相当のシェアを占めている。

やはり店頭販売の方が、座席などを選んで買えるし、次いでに球場に来た時に買えるのも大きい。

それに、プロ野球の場合はサッカーと違って、年配の方々のファンが多数いる。

 

それを、「電話やインターネットで申し込みをしてくれ」なんてむちゃな話だ。

何時までも殿様商売をやっていたら、お客は来てくれない。

 

なお、店頭販売をしない理由として、営利目的の転売防止のためだと言っているが、それは分からないわけではない。

でも、これを期に臨機応変に対応しないといけないだろう。

じゃないと、来年はもっと厳しくなる。

一応自分から見たら、電話やネットのみにした方が無法地帯だと思う。

転売はやり放題となる。

 

チケット&トラベルT-1ホームページ(東京・水道橋):03-5275-2778
http://www.t-1.jp/tk/